不気味水玉迷彩ラング制作記~タミヤ 1/35 IV号駆逐戦車 ラング
2021/12/03
新MAX塗りの途中
1~2年前のホビージャパン誌で、プロモデラーのMAX渡辺氏が「新MAX塗り(レインボー塗り)」を紹介されていました。
うろ覚えでスイマセンなのですが、たしか娘さんが幼稚園でやっていた手法にヒントを得たのだとか。
画用紙に色々な色の色鉛筆(だったっけ?うろ覚え、スマン)をグチャグチャかつランダムに塗った後、その上からクレヨンで塗りつぶします。そして、その塗り重ねたクレヨンを引っかくように竹ひご(楊枝だったっけ?うろ覚え、スマン)で絵を描く。
すると、下地にランダムに塗った色が思いもよらぬ感じで線となって表れる。
この手法からヒントを得たMAX渡辺氏は、新MAX塗り(レインボー塗り)として、ラッカー系で様々な色をランダムに塗り重ね、その上から本来の色を塗る作例を、たしかバルキリーのVF-1S(だったっけ?うろ覚え、スマン)の作例で紹介されていました。
これを読んだ(見た)私は、おお、面白い!と思い、たまーにですが、MAX渡辺氏のレインボー塗りを真似したりしてみました。
もっとも、私ごときが真似たところで、それは稚拙かつ不気味な下地になってしまうのは当然なわけで、まあ見てよ、このA.F.S.の下塗り……。
さらにフリーゲ。
両方ともなぜか、S.F.3.D.オリジナル(現在はマシーネンクリーガー)のパワードスーツだという。
それはともかく、上記のごとく発狂しているというに相応しい、まあとにかくシッチャカメッチャカでなんの法則性もない、まるで幼児が砂場で泥をこねているかのような気分で下塗りしています。
それはそれで楽しくはあったのですが……。
で、いずれも両者の下塗りは筆塗りだったのですが、エアブラシで様々なラッカー系塗料をぶしゅぶしゅ吹き付けたらどうなるんだろう?という考えもと、押し入れの中で眠っていたタミヤのラングを選びました。
タミヤのラングといえば、以前も作っとるやんけな世界なのですが、なぜか2つ買っていたという。
カッコいいですからね。
以前作ったラングは、のっぺりダークイエローでしたが、今回は同じダークイエローで塗るにしても、下地が色の嵐だったら、けっこうおもしろい効果が出るのではないかと思ったわけです。
で、紫や黄色やメタリック色など、様々な色をエアブラシでぶしゅぶしゅ吹き、いざダークイエローを乗せようとする前に、「待てよ、この不気味な色調のまま仕上げてもそれはそれで面白いのではないのだろうか?」と踏みとどまったのが、今回の作品です。
いやぁ、不気味。
こんな戦車あったらキモい
まずは、いつものように箱です。
この箱のイラスト、昔から好きなんですよね、なぜか。
箱の中身やパーツに関しては、以前アップした記事を参照してください。
で、一気に組み立て完了。
— Model Making (@modelnica) November 9, 2021
で、色々な色を吹き付けて、ヘンですよね~な状態。
いや、待てよ?
この「ヘンです」なままでもエエんでないの?
そう思いながら撮影した画像。
— Model Making (@modelnica) November 9, 2021
なんか猛毒をもったカビが生えまくったパンみたいじゃないですか。
これを活かすのも面白いかもしれないなという考えが生まれました。
なにしろ、「オレ軍」、あるいは「オレ博物館所蔵」の戦車なのですから。
なので、もうこれで仕上げちゃえ!ってことで、油彩でアクセントを入れて仕上げることにしました。
いわゆる、ドッティングというやつですね。
油絵具の色々な色を模型の表面に爪楊枝などでポツン、ポツンと点(ドット)をつけるように置いていき、それを溶剤を含ませた筆でグチャグチャと伸ばしていく作業です。
— Model Making (@modelnica) November 11, 2021
本当は、もっと小粒な油絵具のドットを乗せていくのが「由緒正しきドッティング」のようですが、ボテッとのっけてしまいました。
で、油絵具を伸ばしに伸ばして、ふき取りにふき取り完成。
— Model Making (@modelnica) November 11, 2021
なんだか熱帯のジャングルに潜むカブトムシの亜種みたいですね。
— Model Making (@modelnica) November 11, 2021
履帯(キャタピラ)に覆われた後部は、戦車らしいといえばらしいですが。
— Model Making (@modelnica) November 11, 2021
ムシキングのラインナップに毒持ち戦車カブトムシとして加えてもらいたい色と形ですね。
ハッチを開いた状態にしているのは、フィギュアを乗せるつもりだったからです。
— Model Making (@modelnica) November 11, 2021
ところが、戦車兵のフィギュアをどこかに無くしてしまったのです。
いまだに出てきていない。
どこに行ったのだろう?
こんなのに乗りたくないや!と逃げ出したのかもしれません。
前から見ると、比較的マトモ?
— Model Making (@modelnica) November 11, 2021
色彩は気が狂っていても、もとの戦車(自走砲)のカタチはカッコいいので、かろうじてカッコよさは保たれているって感じですね。
— Model Making (@modelnica) November 11, 2021
油彩でかなり厚くコーティングしていると思うので、最初の毒々しさは少々薄れたとは思うのですが、それでもやっぱり、なんだかなぁな色合いですね。
— Model Making (@modelnica) November 11, 2021
あえて失敗とはいわない。
「ああすれば、こうなる」というデータが取れたと解釈しよう。
— Model Making (@modelnica) November 11, 2021
でもまあ塗装はともかくとして、ラングはかっちょいいと思いますよ。
今回も前回もタミヤの旧キットでしたが、新しいほうのラングも作ってみたいですね。
記:2021/11/12
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