コルトレーンがソプラノサックスを吹くようになったキッカケ
テナーサックス奏者のコルトレーンは、なぜソプラノサックスを吹くようになったのか?
様々な諸説が流れているが、一般的にメジャーなものを二つばかり。
説・その1
タクシーに乗ったとき、前の乗客の忘れものがソプラノサックだった。以来、ソプラノサックスが気になって仕方なくなった。
説・その2
マイルス・デイヴィスが自分のバンドをやめそうになったコルトレーンを引きとめるために、セルマーの最高級のやつをプレゼントした。
もしかしたら、「1」の後に「2」のようにマイルスがプレゼントしたという合体説もあるのかもしれないけれど……。
あとは、セシル・テイラーの影響というような説も何かで読んだような気もするのだけど、真相や藪の中といったところですね。
とはいえ、生涯の愛想曲《マイ・フェイヴァリット・シングズ》はソプラノサックスがあったからこそということもあり、それは我々リスナーにとっても幸福なことだし、コルトレーンにとっても生涯の愛想曲を見つけられたので、どちらにとってもコルトレーンがソプラノを手にしたことは良かったことだと思います。
記:2005/10/18
▼あまりに有名なソプラノ初演盤